M45 (Pleiades星団,すばる):牡牛座, 1.4等, 410光年
われわれが住んでいる銀河系宇宙にある散開星団の一つです。清少納言が「星はすばる」と枕草子で書いたのが有名です。和名は「すばる」ですが、「プレアデス星団」とも呼ばれます。
左の2枚は同一の画像ですが、上は赤を強調、下は青を強調してやや拡大したものです。
1999, Oct, 11, 21:51,大宮市: Zuiko-135mm (F2.8//絞り4.0), Mutoh CV-16LII,
30sec x 3 (RGB), -10°C, X=Y=2; GPD赤道儀 (Pyxisで追尾).
中央付近最も大きい星がアルシオーネ (すばるの最高級車の名前にもなっている).その右下の小さな白い星がメローベで実際はこの付近は青いガス雲で覆われている.Sterope を除く 6個の恒星は肉眼でも識別可能で、この羽子板の柄の左から2番目にある
Alcione (2.9等) が最も明るい。アトラスとプレイオネ (左の二つの恒星で、上の画像では一つに見える)
を両親とする7人の娘です。
Alcione は長姉(または一説では末娘)です。母親であるPleioneは変光星 (規則的または不規則に明るさが変化する恒星) だそうです。その下に見える夫の
Atlas とともに右方の7人の美しい娘達をつつましく見守っています(下図)。
実際古代アッシリアの彫刻では7人の娘達の星が刻まれており、古代ではすべて肉眼で見えた、という説もあるそうです。
すばると言えば、青っぽい星の集団というイメージがありますが、その周辺には結構赤い星が多数見られます。例えば、中央上の
SAO 76208 という6.8等星のスペクトル型はK5でかなり赤っぽい恒星に属します。実際写真でも結構赤く写っていますが、決してノイズではありません。
アルシオーネ(おうし座,3.0等)
Canon EF 300mm, F2.8 + Canon EOS Kiss DG (非改造),ISO200,30 sec (3枚
Conposit)
2005, 12, 10; 20:30 頃,Ohmiya
すばる星団のほぼ中央にあるアルシオーネの近傍には大小3個の星がかたまっています。大きい星がSAO
76192 で光度は8.1等級、小さい二つは上が8.2、下が8.3等級です。