月(Moon, der Mond)
月は英語では女性として扱われることがありますが、ドイツ語ではれっきとした男性です(デル・モント)。日本で「うさぎ」に見立てられる月表面の模様もドイツではder Mann im Mond(月中の男)と呼ばれることがあるようです。たしかに月の東半分(写真の左側)は「うさぎ」に見えますが、反対(西)側は顎髭を生やした男の横顔のようでもあります・・・まさに東西の差でしょう。この部分はまたヨーロッパでは、読書する若い女性にも見たてられるそうですが、お判りになりますか?その気になると、これが一番すなおな見方かな、とも思えます。
撮影データ:FL102S, EOS Kiss DG による直焦点撮影。
1/80 sec, ISO 100; 2004年,7月2日、22時14分; Ohmiya
月の北東部
中央左がプラトンというクレーター(直径101km)で、その下が「雨の海」。「霧の浅瀬」(下中央部)を経て、右下の「晴れの海」へと続いています。
C8 EX + LV 25mm + EOS Kiss DG (拡大撮影)。
木星が月に接近 (05, 03, 26)
低空は所狭しと電線が張り巡らせている中を満月が上る。それを木星が追いかけている。ドコモのタワーも月齢
16 日の月には負けている感じ。木星の高度は約 7 度。
Olympus OM 135mm F5.6 (開放); Camera はE 300 (Olympus) 0.8sec, ISO 400; (050326; 19. 10, 32)
月の名所は無数にあると思われますが、それが太陽光の方向によって千変万化しますので、その数はまさに∞×∞ではないでしょうか? まず有名なティコから出発して右周りに訪れて見たいと思います。
月の南部
南部は山岳地帯と言えそうです。右上に16世紀デンマークの天文学者ティコの名を冠した二重クレーターが見えます。直径は85kmです。
ここから左やや下方に向かって白い筋が僅かに見られますが、これは光の反射率の高い微細物質を含み特に満月の際に太陽光を良く反射してはっきり見ることができます。右下は「雲の海」と名付けられています。
C8EX + LV25mm + EOS Kiss DG; 0.4sec, ISO 200: 2004, 4, 29; 22:39:01 2048
x 1360 pc
ガッサンデイと言う名の二重クレータ
生まれて初めて撮った月の「噴火口」です。当時はどこを撮ったのか不明でしたが、最近やっと名前が解りました。おおむね月の南西部です。
右上の陰影の部分は「湿りの海」です。この海に突き出るように「ガッサンデイ」と言う名前の大きな多重クレーター(直径110km)が見えます。
左やや上から右斜め下に向かう明るい直線状の帯は「ティコ」から延々と伸びている光条の一つです。
月の撮影は比較的に簡単ですが、よほど注意しないとあとで何処を撮ったのか解らなくなります。
C8EX (Celestron),
f=2032mm) + Meade 32mm + DSC S70 (Sony):コリメート撮影。ISO=100, 1/30sec; F2.4. 2000年9月9日18: 36: 41, Ohmiya
コペルニクス
北の海洋地帯
月のウサギで言えば、ちょうど胸にあたる部分の「晴れの海」の北端が右上に見えています。
そこから斜め左下に向かって「アペニン山脈」が伸び、「エラストテネス(直径
58 km)」を経て左下の「コペルニクス(直径 93 km)」へと続きます(いずれも二重クレーター)。この辺は海と呼ばれる部分の地形が複雑に絡み合って変化に富む景色を展開しています。
C8EX + LV25mm + EOS Kiss DG (拡大撮影)
ISO 200, 0.3 sec, 2004, 29, Apr, 22:33:09。2048 x 1360 pc, Ohmiya
ランズベルグ
リフェウス山脈
プリアルドス
ガッサンデイ
湿りの海
月の西部
湿りの海から、海峡のような地形を経て嵐の大洋へと「海」が続いている。小さな半島の右側に見える入り江のような地形がルトロンヌと呼ばれる。「半島」の反対側にはガッサンディが見えるが光が真上から当たっていて見難い。右下の離れ島の頂にはケプラーがそびえている。西の最果てにはヘベリウス(直径106
Km)が君臨している。
AstroPhysics 90mm f450mm + LV25mm + Powere Shot A95 (Canon) f 749/32 mm,
1/6 sec; ISO 100
(コリメート撮影) 05, 06, 20; 20, 36, 29
ルトロンヌ
ヘベリウス
ケプラー
ガッサンディ
嵐の大洋
湿りの海
同上
Olympus OM 135mm F5.6 (開放); Camera はE 300 (Olympus) 0.6sec, ISO 400; (050326; 19. 18, 12)